当院の入れ歯治療

土地柄、ご高齢の患者さまが多い当院では、豊富な経験を有する院長が数多くの入れ歯治療を行っています。

歯科医師になって以来、35年以上（※）の入れ歯治療の経験があり、その中で噛みやすく痛みが出にくい、外れない入れ歯を作るための技術を習得してきました。

※2022年現在

入れ歯がガタついて合わない原因の多くは、入れ歯と歯ぐきとの間に生じる隙間です。隙間ができないようにするには、精密な型どりと、入れ歯ができた後の調整が重要です。

私どもは、微妙な隙間をなくすための調整を丁寧に行い、ぴったりと合う入れ歯の作製に努めています。具体的には、変形が少なく精密な型がとれるシリコン製の特別な型どり材を使用したり、「個人トレー」を使ったりします。

個人トレーとは、お口の型どりに使用するトレー（型どり材を乗せる枠）のことです。規格の決まった既製品ではなく、患者さまのお口の大きさや形に合わせて個別に作られます。この個人トレーを用いて型をとることで、より精密にお口の模型をお作りすることが可能です。

さらに噛み合わせの調整にもこだわり、噛み方やあごの動かし方に影響されて入れ歯が外れないよう、丁寧な調整も実施しています。

入れ歯治療は、保険診療と自費診療、どちらにするか悩まれる方が多くいらっしゃいます。当院は材料や治療期間などに制限のない自費の入れ歯をおすすめしていますが、保険診療でもより良い入れ歯を作製するのがポリシーです。

金銭面やさまざまなご事情から保険の入れ歯を希望されるケースもよくありますが、決しておかしいことではございません。ぜひ気兼ねなくご相談ください。

入れ歯作りは職人技のような側面があるため、歯科医師の技量だけでなく、技術力のある歯科技工士との連携も重要です。入れ歯は「歯科技工士」という専門家が、型どりをして患者さまのお口の中を再現した模型をもとに製作します。

通常は、歯科技工士が患者さまのお口の中を直接見ることはありません。しかし、模型だけでは頬や唇、お口の内側の粘膜の状態まできちんと把握することは困難です。場合によっては、お口にぴったり合う入れ歯を作れないケースも生じてしまいます。

だからこそ、噛みやすく快適な入れ歯をお作りするために、技工士が診療に立ち会う場合があります。患者さまのお口の中を直接確認することで、頬や唇、お口の内側の粘膜の状態を考慮した入れ歯を作れるからです。加えて、技工士が患者さまから直接ご希望を伺えるので、患者さまに一層ご満足いただける入れ歯作りにもつながります。

歯科技工士は、歯科医師と並ぶもう一人の入れ歯の専門家です。必要に応じて歯科技工士が治療に立ち会い、患者さまに合ったよく噛める入れ歯の提供をめざしています。

長年使用している入れ歯には、お口に合わせた形の調整が必要です。一部が欠けるなどの破損が生じたり、取り外しの際に落としてヒビが入ったり、または割れたりするケースもございます。

このように、何らかの理由で入れ歯の修理や調整が必要になった場合、患者さまから入れ歯をお預かりして歯科技工所に修理を依頼するのが一般的です。患者さまは修理が終わるまでの数日間、入れ歯がない状況で過ごさなければならず、食事などが不自由になってしまいます。

その点、院内に歯科技工士が常駐している当院では、即日で修理が可能です。入れ歯がない状態で数日を過ごさなくて済みますので、日常生活に支障を来たすことはありません。